上海衡山馬勒別墅飯店(衡山マーラーヴィラ ホテル)


建築の専門家から言わせると、必ずしも上海衡山馬勒別墅飯店(衡山マーラーヴィラ ホテル)は学術的価値が高い建物ではないという。しかし、その背景にある多くのドラマが、人々を浪漫の世界へ誘う。


このように、上海市内各地にユダヤ人の富豪たちが立てた邸宅が、いまだに当時の姿のまま残っている。 

 
上海衡山馬勒別墅飯店(衡山マーラーヴィラ ホテル)の前身は馬勒の住宅であり、1936に建てられ、高さの異なった攅頭頂、四坂頂、凹凸不平のカラフルな壁、反り返った縁を持ち、精緻で変わりやすく、華やかで美しく、独特の風格を備えた北欧ノルウェーの建築である。当該住宅は敷地面積が2989平方メートル、三層に分け、その中にガーデンの敷地面積が2180平方メートル余りである。1989年に上海市第一陣の優秀近代建築、市級文物保護単位と認定された。


上海衡山馬勒別墅飯店(衡山マーラーヴィラ ホテル)は一般の上海人にとってはずっと神秘的で秘密のベールに包まれていた。マーラー一家がこの中で贅沢な暮らしをしていたなど知る由もない。しかしここにも戦争の影が忍び寄ってくる。マーラーはユダヤ人で、その ため間もなく上海衡山馬勒別墅飯店(衡山マーラーヴィラ ホテル)を後にする。1941年太平洋戦争が勃発し、旧日本軍が上海にやってきて、旧日本軍人のクラブとなる。その後は国民党の特務機関駐屯地となり、中華人民共和国が成立後は、市政府系の機関が入るなど転々としていった。

2001年1月に衡山集団は馬勒住宅を管理してから元の風格、外観、構造を保存した上に、全面的に改装した。新しく建設された2番ビルは本館を組み合わせて一そろいにした建築であり、それに"歴史に機能"の指導思想のもとで、通信、エアコン、排水、通風、消防、安全保護などの近代化したサービス施設と機能が追加され、ホテルへのニーズを満たした。改造された上海衡山馬勒別墅飯店(衡山マーラーヴィラ ホテル)にはイギリス、フランス、イタリア、スペイン風のフラット、ヨーロッパ風のビジネスルーム、近代ヨーロッパ風の客室合わせて45室もあり、広東料理、四川料理、上海料理及びフランス料理を提供する大きさの異なったレストランも合わせて七ヶ所ある。面積が2000平方メートル余りのガーデン芝生でパーティーを開催できる。それに、上海衡山馬勒別墅飯店(衡山マーラーヴィラ ホテル)で応接ホール、マルチメディア商務会議室、映画テレビホール、コーヒーバー、将棋トランプ室、ビジネスセンター、ショッピングセンター、美容室、健康センターなどのサービス施設も備えている。四方クラブと業務提携したので、そこでテニス、水泳、ビリヤード、KTVなどの娯楽も楽しまれ、地下駐車場は108台の乗用車を収容できる。貴賓や様々の会議のニーズを満たせ、国内外からの貴賓の宿泊、商務、パーティーにとって最適な場所である。